東証はトレンダーズ社の上場適格性をチェックしたのか? |
新規上場申請者の上場適格性に重大な影響を及ぼすおそれのある事項について情報をお寄せください。
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トレンダーズ社の行なっているソーシャルメディアマーケティングについて、厚生労働省は新しいガイドラインについて1年以上前より検討をしてきましたが、2012年9月28日にて規制強化を打ち出しました。
このため、法令遵守という観点からは、トレンダーズ社の「キレナビ」のような『早急な受診を過度にあおる表現又は費用の過度な強調』(いわゆるキャンペーン価格の表示)については、当局から個々の診療所だけでなく、トレンダーズ社が指導を受け、サービスの中止、あるいは取りやめになる可能性が高くなっています。
背景としては消費者庁の国民生活センターに苦情件数が増加の一途であり、国としては対処する必要性を感じているためです。
この件については、トレンダーズ社側には情報を把握しており、目論見書にも規制強化のリスクの記載があるが、まさしく当局の指針を逸脱している「美容医療クーポン」事業が99%を占める企業の上場について、問題があると思われます。
東証マザーズは適格性について、どのように検討されたか再度検討していただきたい。
<報道>
医療機関のホームページで指針- 誇大表現、優位性示す内容はダメ
キャリアブレイン 2012/9/30
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/38231.html
『対象となるのは医療機関のホームページ全般で、そこに勤務する医師の個人ブログなどは当てはまらないが、リンクやバナーが張られ、医療機関のページと一体的に運営されている場合などは、不当に誘引しないよう配慮を求めている。』
『「期間限定で○○療法を50%オフで提供しています」などと、早急な受診などを過度にあおったり、科学的根拠が乏しい情報で、不安をあおって、受診や処置に誘導したりすることも掲載すべきでない内容として挙げられている。』
■国民生活センター:美容医療サービス
http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/biyo.html
美しくなりたいという願望をくすぐる「プチ整形」「レーザー脱毛」「豊胸」「脂肪吸引」等に関する広告が、雑誌やテレビ、チラシなどで目につきます。販売方法や広告に問題のあるものや、医師が行う美容医療施術において、皮膚障害や熱傷など危害を受けたという苦情相談が寄せられています。<以下リンク参照>
<厚生労働省のガイドライン>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kokokukisei/index.html
■医療機関ホームページガイドライン
医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針(医療機関ホームページガイドライン)について(依頼)(平成24年9月28日付け医政発0928第1号)
医療機関ホームページガイドライン [203KB]
■内閣府:エステ・美容医療サービスに関する消費者問題についての建議
2011年12月21日
消費者委員会
http://www.cao.go.jp/consumer/iinkaikouhyou/2011/1221_kengi.html
<簡潔なまとめ>
■医療機関ホームページガイドライン決定!全医療機関対象!体験談原則NG!価格訴求NG!これらの医療機関のWebマーケティングとは
産経Biz 2012.10.4
http://www.sankeibiz.jp/business/news/121004/prl1210041038007-n1.htm
■この新規上場は要注意!:美容クーポン会社の顕在化した投資リスクに注目
http://bit.ly/PSTqpF