2015年 06月 24日
後発品くらいでカタがつくとは思えない… |
いわゆる骨太の方針と言われると、小泉改革を思い出しますが、あまりそれらに触れずに、直接これはなんでしょうか?
経済財政諮問会議 第10回会議資料
にはすでに素案が出来ております。
「経済財政運営と改革の基本方針2015(仮称)」素案
[Ⅱ]インセンティブ改革
公共サービスのムダをなくし、質を改善していくためには、国民一人ひとり、企業、自治体等の意識や行動の変化を促す仕組みを構築し、全ての国民が参加する形で改革を進める必要があるにもかかわらず、これまでの行財政の仕組みは以下のような課題があった。
・ 公共サービスは国民生活に密接に関わるものであり、広く国民全体が参画する社会改革として位置づけ、国民に十分浸透させる必要がある。そのために必要な情報の開示を十分行う必要がある。
・ 全国一律に一定の行政サービスを保障する仕組みの下、コスト意識が希薄化し、自助自立を促す取組や公共サービス需要の膨張を抑制する取組が弱い。また、一律的なサービス提供であるため、選択肢が乏しく、創意工夫が発揮されにくい。
・ 改革を行う場合も、短期的成果が重視され、優良事例の形成や、その全国展開のような一定の時間を要する取組が後手に回っている。
以上のような課題を改善し、インセンティブが十分働く仕組みとするため、以下の改革を推進する。
・頑張る者を支える仕組みへのシフト、ニーズに適合した選択肢の提供
・トップランナー方式等を活用し、個人、企業、自治体等の意識と行動の変化を促進
・質の高いサービスを効率的に提供する優良事例を2020 年度までに全国展開)
・ワーク・ライフ・バランスや女性の活躍など経済再生に寄与する取組の加速
インセンティブってことはお金を払う時には、政府が求める側にきたら、ちゃんとお金を払うよってことですから、逆らったらお駄賃はもらえません。
一部の業界紙はもう報道してます。しかし、インセンティブがどういう形になるかは不明ですが、国会が9月まであるそうですが、安倍内閣では、この方針に従って、間もなく予算編成がはじまります。
どういう形のお金の使い方になるかはまだよくわかりませんが、間違いなく、「節約モード」ですね。
来年の春には、診療報酬改定です。大学病院のように「悲鳴」を上げてもお手当がもらえず、お手上げにならないように、きっちり生き残る病院はそれなりに対策を出していくでしょう。逆に、政策の方向性を見誤ると、不味いことになりかねません。
病床を整理縮小しようという時代に大幅な増床できる立地も限られます。二次医療圏ごとに「適正」な病床数にそろえたがっていますから、無駄な医療とは言いませんが、適切な医療費の使い方をしていないと厳しいことになりそうですね。
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骨太方針素案、医療・介護のポイントは - 後発薬8割、20年度までなるべく早い時期
キャリアブレインマネジメント 2015/6/22
政府が22日の経済財政諮問会議(議長=安倍晋三首相)に示した「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2015」の素案では、後発医薬品の数量シェア目標を2017年半ばに70%以上とするとともに、18年度から20年度末までの間の「なるべく早い時期に」80%以上とすることを盛り込んだ。また医師らの需給について、地域間の偏在の是正などの観点を踏まえて検討するとした。以下で、医療・介護分野のポイントを紹介する。
■後発薬の目標達成時期は17年半ばに決定、薬価改定「頻度含め検討」
後発品の数量シェアを80%とする目標の達成時期については、17年度半ば時点で、進捗の評価を踏まえて具体的に決めることも明記した。達成に向け、安定供給や信頼性の向上、情報提供の充実、診療報酬上の措置なども講じる。また、国民負担を軽減する観点から後発品の薬価算定ルールの見直しや、保険制度における後発品使用の原則化などを検討する。(以下略)
by skyteam2007
| 2015-06-24 07:55
| 医療