2014年 09月 02日
新たなエンジェルになるか?地域ヘルスケア産業支援ファンド |
これまで、医療や介護といった福祉関係には、あまり産業という認識がなく、資金の出し手は公的な機関や特定の地域の金融機関のみでしたが、今後の医療・介護産業にとってはこういった動きは好ましい話でもあります。
ただ、問題はやはり貸し出し先が施設を作るときにしっかりとした経営計画、戦略がないと単なるハコ物作りで終わるし、借り手がそういったビジネス分野での規制などに不案内なままだと、上場までこぎつけない可能性もあります。
実際に、医療関係だと今後、民間病院の建て替えのピークがありますし、介護施設の新設なども必要です。
また、医療・介護労働者の生産性を引き上げるために介護ロボットなどの産業育成にはお金は必須です。
地元の金融機関よりは、事例を経験した資金の出し手が求められており、そういった意味で、医療・介護分野に資金の出し手として期待されます。
まぁ、それ以外にもクラウドファンディングのような小口の資金集めの方法も編み出されており、以前に比べるとベンチャーを起業するような場合はいい環境にはなったとはいえ、日本は失敗が許されない部分があるので、それでも厳しいのではないかと思います。
産業育成や人材育成のためにもこういった資金需要に応える金融機関の出現は心強いものがあります。
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地銀参加し医療介護ファンド設立
NHK 9月1日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140901/k10014265181000.html
急速な高齢化の進展とともに地域で需要が高まる医療や介護を手がける企業に必要な資金を積極的に投入しようと、関東や九州の地方銀行などが出資するファンドが新たに設立されました。
このファンドは政府などが出資する「地域経済活性化支援機構」と民間の銀行が1日付けで設立したもので、医療や介護を手がける企業に特化して投資を行います。
具体的な投資先としては、現在は採算が取れていなくても資金面の支援が得られれば成長が期待できる企業などで、専門知識や経験を持った経営層の人材を派遣することも検討しています。
ファンドに出資したのは、地方銀行では「横浜銀行」と「千葉銀行」、「常陽銀行」の関東の3行のほか、「福岡銀行」と「西日本シティ銀行」の九州の2行、それに大手の「みずほ銀行」です。
ファンドの規模は当初はおよそ23億円で、ことし11月末までにほかの銀行にも出資を呼びかけて50億円から100億円の規模とし、年内に投資を開始したいとしています。(以下略)
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by skyteam2007
| 2014-09-02 18:01
| 医療