2014年 06月 17日
病院移転で地元エゴ丸出し:柏市民につける薬はあるのか? |
病院は市民に利用されるものであって、個人の所有物でもありません。まして、近いの遠いのいうのなら、利用する人にとって便利な場所に移転するなら喜んで!という話が、どうやら千葉県柏市民にとってみると、「絶対反対」だそうです。
や
【千葉】市立柏病院 現地建て替え要請 周辺住民560人が市長に
によれば、理由は以下の通り
「地元に大きな病院がなくなる」
「柏の葉(への移転)では、近い流山市や(茨城県)守谷市の市民が喜ぶだけ」
など反発する意見が相次いだ。
別に100km遠くなるわけではない。現在の場所からたった4kmの移動。
それほどオーバーな話ではありません。下記の資料からみてみます。
候補地は2箇所。現在地と新しい場所。
では、住民が希望するような機能拡張が難しいようです。
むしろ問題なのは実はこの市立病院はすでに経営悪化もあって、公設公営では
なく、指定者管理制度を行っていること。
つまり民間の事業者に委託する事業なので、間違いなく、赤字になるような
不便な場所ではあとあとそのツケは市民に税金といった形になって降りかかる
のである。
さらにいうと、今後の経営について試算では新しい場所に移転することで
医療圏が広がることで経営がよりよくなる見通しです。
現在のように入院するのも受診するのも病院という時代は終わります。病院は
手術や入院治療、あるいは専門診療、救急受診の時のみ、それ以外は近所の
クリニックなどを利用するように求められています。
また、元々この病院は、戦前は柏陸軍病院が、戦後に厚生省移管されて、国立療
養所柏病院から国立柏病院となって、廃止予定のところを柏市が(一部の住民がではな
い)有償取得して、改修したうえで、1993年7月に開院したもので、反対している地元住
民が建てたものではありません。
はたして地元エゴ丸出しの建て替え反対は通るのでしょうか?もちろん、自分
たちで建てたければいいですが、100億円規模の投資案件です。病院は地域住民
全体のもので、市立病院の近くの住民だけよしという時代はおわったのではない
でしょうか?
まぁ、それでも赤字を将来かかえたいというのならとめませんがね。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/063000/p017790_d/fil/02.pdf
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毎日新聞 2014年06月16日
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20140616ddlk12010178000c.html
老朽化などに伴い建て替え予定の柏市立柏病院(同市布施)に関する住民説明会が15日、市内の中学校で開かれた。市は現在地での建て替えか、鉄道の利便性が良い柏の葉地区への移転を検討中で、移転に反対する地元住民約560人が出席した。
新病院は現状の病床数200床に加え、小児専門医を3人から10人に増やし、入院や手術ができる最大40床を備えた小児病棟(2次救急)を設け、2019年度の開院を目指している。(以下略)
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東京新聞 2014年6月17日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140617/CK2014061702000129.html
地元住民に病院建て替えについて説明する秋山市長(右)=柏市で
柏市立柏病院の建て替え問題で十五日、住民説明会が市内の中学校で開かれ、病院周辺の住民五百六十人が秋山浩保市長に移転反対を訴えた。(以下略)
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by skyteam2007
| 2014-06-17 07:30
| 医療