過去に、イザでも繰り返し、書いてきましたが・・・柔道整復師の中には不正に診療報酬を請求する方もおられ、摘発されるようになったら、今度は自賠責ですか?
下記に3月18日に開催された「
第3回社会保障審議会医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会」の資料も出しますが、診療報酬の改定で0%の伸びのときも順調に伸びていたのですが、最近はさすがに・・・ですが、マッサージやあんまは伸びているので、こういった治療が本当に保険診療の中で行われるのが必要という証拠がはっきりしません。
2011年度の診療科別の医科診療所の入院外の医療費(外来)を見ると、小児科 3561億円、産婦人科 1892億円、耳鼻科 3931億円ですが、柔道整復療養費は4000億円を超えています。打撲、捻挫のみの処置に4000億円超の費用がほんとにかかっているでしょうか。

平成 21 年 11 月行政刷新会議指摘後の請求部位数の地域差の推移について 平成 21 年行政刷新会議での指摘 ・柔道整復療養費は国民医療費の伸びを上回る勢いで増加。 ・部位別請求の地域差が大きい。 → 多部位請求の適正化など給付の適正化が必要。 ○3部位以上請求の割合について 【平成 21 年 10 月】 18.8%(岩手県)から 80%(大阪府)までの差 → 約4倍 全国平均 50.8% 【平成 22 年 6 月】 療養費改定による多部位請求の対応 ・3部位目 80% → 70% ・4部位目以降は3部位目に包括 【平成 22 年 10 月】 15.6%(岩手県)から 74.5%(大阪府)までの差 → 約5倍 全国平均 46.8% 【平成 23 年 10 月】 12.2%(山形県)から 63%(大阪府)までの差 → 約5倍 全国平均 40.9% 【平成 24 年 10 月】 8.2%(山形県)から 54.6%(大阪府)までの差 → 約7倍 全国平均 34.6% 【平成 25 年 5 月】 療養費改定による多部位請求の対応 (3部位目 70% → 60%)
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診療報酬の請求での不正を改善させようとするにもかかわらず、相変わらず、大阪と山形では7倍も請求が異なる・・・つまり大阪府民は柔道整復師さんを利用するのだとわかりますが、まさか7倍も捻挫が多いとも思えません。
また、自賠責のような新規に不正を行うような接骨院が多いのも残念なことです。いずれ、こういった業界に対してメスが入る日が近づいているのだと思います。2018年までに自分は接骨院の「受領委任契約」を廃止するべきだと考えています。つまり、患者さんが必要であった全額の費用を支払って、あとで保険で返金してもらう制度に戻るべきだと思います。
街中のマッサージ屋さんであれば全額支払いです、しかし医療保険が使えるからと接骨院へ通う患者さんには面倒でもやはりそうしてもらって、不要不急の利用は減らしてもらう時期が来ているんじゃないかな?です。
http://blog.livedoor.jp/seikotsu_taro/archives/51032418.html
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朝日新聞 2014/3/20
車を持つすべての人が加入する自動車損害賠償責任(自賠責)保険に対し、接骨院からの保険金請求が急増していることが分かった。治療費の基準がなく、請求内容の審査もずさんなため、不正請求が横行。「生後半年の赤ちゃんが腰痛を訴えた」など、現実にはありえない診断がまかり通っている。国土交通省、金融庁など関係省庁は、改善策の検討に乗り出した。
損害保険料率算出機構・自賠責損害調査センターによれば、2012年までの5年間で、交通事故件数は76万件から66万件に減った。負傷者は94万人から82万人に減少。一方、12年度までの5年間で、接骨院が自賠責に請求した総施術費は452億円から673億円と1・5倍に増えている。(以下略)
<参考ブログ:2014年3月末に消去される予定>