2014年 01月 24日
スキャンダル続発:製薬業界に未来はあるのか? |
去年は医学界のみならず、世間まで騒がせた臨床研究の不祥事ですが、今年もまたノバルティスから始まりました。
製薬業界にとっては、大学の臨床研究や基礎研究の成果を製品のプロモーションにつなげる意味で活用されてきた奨学寄付による研究支援の仕組みが、日本の研究費の不足を補ってきた歴史もありますが、これまでは、どんな使い方をされていても報告が不要であったり、研究成果である論文が出なくても出してもらえるなど、一種賄賂?と思うような使い方をされてきました。
今回の場合も、医師主導の臨床研究と名をうっていましたが、研究プロトコールの文書の編集が社内で行われていた可能性があるなど問題があるようです。
社内ではたった数人がかかわっていただけのように書かれていますが、下記のような商品を提供するのを認めてしまうような隙がまだ残っていて、しかもそれがこの製品だけで済む保証はなく、きちんと社内体制を整えるだけでなく、業界全体も外部からの監査体制を持つ必要があると思います。
でないと、今後、大学の研究者が必要な研究資金を得るのはとても困難になるだけでなく、日本のイノベーションの芽がしぼんでしまいます。
産学連携で大切な仕組みですが、一方、贈収賄と言われないためにはお金の関係だけでなく、情報のやり取りなどを含めて、やその他の業界の健全化を見習う必要があると思います。
2013年2月~6月、コーヒーチェーン店のチケット(9千円分)や会食代(計2万5千円)を賞品として、研究への協力を社員に競わせるプログラムを実施
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医師の研究中間報告を薬の売り込みに利用
NHK 1月24日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140124/k10014727681000.html
大手製薬会社「ノバルティスファーマ」の複数の営業担当の社員が、東京大学病院などが行っていた白血病の薬の臨床研究に関与していた問題で、会社側は、医師が学術目的で発表した研究の中間報告を、薬の売り込みに利用していたことがノバルティスの調査で分かりました。
この問題は、ノバルティスなどが販売する白血病の薬の副作用を調べる東京大学病院などが行う臨床研究を巡って、社内ルールや研究の実施計画に違反してノバルティスの複数の営業担当の社員が、医療機関から研究データを回収するなどして関与していたものです。
会社側は23日夜、会見を開き、二之宮義泰社長が謝罪するとともに、これまでの内部調査の結果を明らかにしました。(以下略)
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ノバルティスが第三者委 白血病の臨床研究に社員関与で
日経新聞 2014/1/23
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2304Y_T20C14A1CR8000/
(前略)
同社によると、社員が関与したのは、東京大病院など22の医療機関が参加した白血病治療薬の副作用を調べる臨床研究。
患者の回答したアンケート用紙は本来、各医療機関が直接、臨床研究の事務局を務める東大病院にファクスすることになっているが、同社の医薬情報担当者らが医師から預かり、東大病院に届けていた。研究者側は同社から会議室の提供も受けていた。
アンケート回収を巡っては昨年2~6月、担当者計15人が2チームに分かれて競争。報酬は9千円分のコーヒーチケットと会食代2万5千円だったという。
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ノ社、白血病研究関与を謝罪 調査委設置へ
共同通信 2013/1/23
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012301001716.html
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ノバルティスファーマ社長 会見し謝罪
NHK 1月23日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140123/k10014717781000.html
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ノバルティス 研究関与を謝罪、調査委設置 二之宮社長 賞品はスタバのチケット、営業ブロックが対抗戦
Risfax 2014/1/24
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=43663
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ノバルティス、社員関与認め謝罪 第三者委設置へ
朝日新聞 2014年1月23日
http://www.asahi.com/articles/ASG1R6285G1RULBJ005.html
製薬大手ノバルティスファーマの社員が自社の白血病治療薬を使った臨床研究に関与していた問題で、同社は23日、記者会見を開き、二之宮義泰社長が記者会見で「非常に重く受け止め、おわびする」と謝罪した。社員8人がデータの回収作業をしていたことを認め、コーヒーチケットを賞品に社員を競わせたり、研究者に自社の会議室を貸したりしていたという。同社は第三者調査委員会を設置して調査する。(以下略)
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ノバルティス・二之宮社長 他研究も調査へ、「膿を出したい」
Risfax 2014/1/24
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=43664
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SIGN研究・中間発表 MRが社外説明会で報告、使用を中止に
Risfax 2014/1/24
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=43665
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ノバルティス社:研究に社員関与謝罪 再発防止策にも違反
毎日新聞 2014年01月23日
http://mainichi.jp/select/news/20140124k0000m040084000c.html
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白血病治療薬臨床研究でも「逸脱行為」- ノバルティス社が謝罪会見
キャリアブレイン 2014/1/23
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41896.html
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製薬業界にとっては、大学の臨床研究や基礎研究の成果を製品のプロモーションにつなげる意味で活用されてきた奨学寄付による研究支援の仕組みが、日本の研究費の不足を補ってきた歴史もありますが、これまでは、どんな使い方をされていても報告が不要であったり、研究成果である論文が出なくても出してもらえるなど、一種賄賂?と思うような使い方をされてきました。
今回の場合も、医師主導の臨床研究と名をうっていましたが、研究プロトコールの文書の編集が社内で行われていた可能性があるなど問題があるようです。
社内ではたった数人がかかわっていただけのように書かれていますが、下記のような商品を提供するのを認めてしまうような隙がまだ残っていて、しかもそれがこの製品だけで済む保証はなく、きちんと社内体制を整えるだけでなく、業界全体も外部からの監査体制を持つ必要があると思います。
でないと、今後、大学の研究者が必要な研究資金を得るのはとても困難になるだけでなく、日本のイノベーションの芽がしぼんでしまいます。
産学連携で大切な仕組みですが、一方、贈収賄と言われないためにはお金の関係だけでなく、情報のやり取りなどを含めて、やその他の業界の健全化を見習う必要があると思います。
2013年2月~6月、コーヒーチェーン店のチケット(9千円分)や会食代(計2万5千円)を賞品として、研究への協力を社員に競わせるプログラムを実施
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医師の研究中間報告を薬の売り込みに利用
NHK 1月24日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140124/k10014727681000.html
大手製薬会社「ノバルティスファーマ」の複数の営業担当の社員が、東京大学病院などが行っていた白血病の薬の臨床研究に関与していた問題で、会社側は、医師が学術目的で発表した研究の中間報告を、薬の売り込みに利用していたことがノバルティスの調査で分かりました。
この問題は、ノバルティスなどが販売する白血病の薬の副作用を調べる東京大学病院などが行う臨床研究を巡って、社内ルールや研究の実施計画に違反してノバルティスの複数の営業担当の社員が、医療機関から研究データを回収するなどして関与していたものです。
会社側は23日夜、会見を開き、二之宮義泰社長が謝罪するとともに、これまでの内部調査の結果を明らかにしました。(以下略)
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ノバルティスが第三者委 白血病の臨床研究に社員関与で
日経新聞 2014/1/23
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2304Y_T20C14A1CR8000/
(前略)
同社によると、社員が関与したのは、東京大病院など22の医療機関が参加した白血病治療薬の副作用を調べる臨床研究。
患者の回答したアンケート用紙は本来、各医療機関が直接、臨床研究の事務局を務める東大病院にファクスすることになっているが、同社の医薬情報担当者らが医師から預かり、東大病院に届けていた。研究者側は同社から会議室の提供も受けていた。
アンケート回収を巡っては昨年2~6月、担当者計15人が2チームに分かれて競争。報酬は9千円分のコーヒーチケットと会食代2万5千円だったという。
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ノ社、白血病研究関与を謝罪 調査委設置へ
共同通信 2013/1/23
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012301001716.html
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ノバルティスファーマ社長 会見し謝罪
NHK 1月23日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140123/k10014717781000.html
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ノバルティス 研究関与を謝罪、調査委設置 二之宮社長 賞品はスタバのチケット、営業ブロックが対抗戦
Risfax 2014/1/24
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=43663
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ノバルティス、社員関与認め謝罪 第三者委設置へ
朝日新聞 2014年1月23日
http://www.asahi.com/articles/ASG1R6285G1RULBJ005.html
製薬大手ノバルティスファーマの社員が自社の白血病治療薬を使った臨床研究に関与していた問題で、同社は23日、記者会見を開き、二之宮義泰社長が記者会見で「非常に重く受け止め、おわびする」と謝罪した。社員8人がデータの回収作業をしていたことを認め、コーヒーチケットを賞品に社員を競わせたり、研究者に自社の会議室を貸したりしていたという。同社は第三者調査委員会を設置して調査する。(以下略)
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ノバルティス・二之宮社長 他研究も調査へ、「膿を出したい」
Risfax 2014/1/24
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=43664
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SIGN研究・中間発表 MRが社外説明会で報告、使用を中止に
Risfax 2014/1/24
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=43665
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ノバルティス社:研究に社員関与謝罪 再発防止策にも違反
毎日新聞 2014年01月23日
http://mainichi.jp/select/news/20140124k0000m040084000c.html
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白血病治療薬臨床研究でも「逸脱行為」- ノバルティス社が謝罪会見
キャリアブレイン 2014/1/23
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41896.html
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by skyteam2007
| 2014-01-24 07:40
| 医薬品