薬事法違反?問われるメディアと製薬企業の関係 |
医療法や薬事法は広告に関してはとても厳しいです。もちろん「広告内容」だけでなく、資金の提供の方法までも問われだしています。
健康食品や化粧品も同じですが、情報提供の形をとりつつ実は販促(プロモーション)というのはあります。
こういった記事が出ていました。企業が宣伝媒体に広告するのに大学の教授や有名病院のえらい先生の座談会のような形をとりつつ、あたかも記事の一部として読んでもらいたいのはわかるんですが、そういった特定の製品に特化した場合、難しいですね。
科学的に立証された論文について論評を加える場合もあってもいいですが、提灯記事っぽいのが続くと読まないのが自分です(なぜならそういう媒体記事の作られ方をある程度、垣間見たりしていたからですが)。
今回の問題は3者3様に問題があると思います。
メディア側には、広告か学術記事かはわかるようにしてもらう必要はあると思います。
企業側も学術記事に似せた「広告」で、注目されたいのはわかりますが、むしろ差別化するのなら、きちんとした臨床研究を支援してもらってそれを広めてくれた方がいいですね。
医師の方は、企業側の意図にすっかり乗っかってしまわないようにバランスのとれた発言もするとともに、単なる製品広告なら依頼されても出ないというのがいいかと思います。
むろん、こういった企業広告には、医学研究をしている高名な先生にばかり依頼が集中すると思います、医学への貢献が高い先生だからこそ、のちのちのことを考えれば、李下に冠を正さずでいてほしいものです。
大学教授にとってみると収支の報告対象になるので、今後こう媒体広告に出るのは控えると思いますが、やはりいろいろ難しいと思います。
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抗がん剤記事に金銭、薬事法違反の疑い 厚労省調査
日経新聞 2013/12/11
https://id.nikkei.com/lounge/nl/auth/LA0210.seam?cid=120492&flashId=63352
がん患者向けの雑誌に掲載された記事が、
厚労省が問題視しているのは、
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抗がん剤記事に製薬会社が金銭…薬事法違反か
読売新聞 2013年12月11日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131210-OYT1T01562.htm?from=ylist
がん患者向けの雑誌に掲載された記事が、
特定の商品をPRする内容の記事が多いことに加え、
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製薬元社員、身分隠し論文…子宮頸がん ワクチン助成根拠に
読売新聞 2013年12月12日
http://premium.yomiuri.co.jp/
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