錦の御旗を失った医療界:診療報酬改定、旗色悪し・・・ |
昨日の「改革の隘路:社会保障改革は頓挫させられないが・・・」の続きでもありますが、今、医療界は厳しい嵐の中に足を突っ込もうとしています。
医療全体の効率化と改善を求める声は高くなるものの、医療機関ごとにみれば半分の医療機関は赤字だったりします。
そして過去10年、ほぼ診療報酬の伸びは経済成長がなくてもまがりなりとも認められてきたのは「医療崩壊」とか「たらい回し」といった事件報道や、それに対する「厚生労働省は何やってんだ」の世論だったのですが、近年そういった声が聞こえなくなったのも大きいです。
今後、医療費は増えます。間違いなく、それはわかっていますが、財布は厳しいので、何を切るかは大きいところです。
医療側に切り札はそうない訳で、薬価改定による薬価差益を診療報酬の増枠に使いまわしてきたのですが、それすら取り上げられようとしています。
今後の流れはわかりませんが、具体的な話だと、結局内閣の中で、医療費は大切だと思うような情報がなければ大きく今の情勢は変わらないだろうし、国民にとってみると消費税の負担や保険料が増えるのに、何で医療だけ優遇されるだ?っていう考えでいくと、医療側だけの声は通りにくいよなぁ・・・ってことで、旗色が悪い状況と思います。
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消費税負担は理解も、抑制は必要 次期改定で麻生財務相
Medifax digest 2013/11/19
http://mfd.jiho.jp/servlet/mfd/news/article/1226575445784.html
麻生太郎財務相は15日の閣議後会見で、次期診療報酬改定に対する見解を示した。麻生財務相は、財政制度等審議会が診療報酬の引き上げに否定的な意見で一致したことを踏まえ「診療所や病院などで、それぞれ利益が増えているという資料が出ていたと記憶しており、そちらの線で話が進むのだろう」と述べた。(以下略)
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改定率「増税込みでネットマイナス」要請 支払い側6団体
Medifax digest 2013/11/19
http://mfd.jiho.jp/servlet/mfd/news/article/1226575445853.html
健保連など支払い側6団体は15日、厚生労働大臣宛てに次期診療報酬改定の意見書を提出した。ネットマイナス改定のほか、薬価引き下げ財源を診療報酬本体に充てる手法を中止するよう求めた。提出後の記者会見で健保連の白川修二専務理事は「消費税引き上げ対応分も含めてネットでマイナスを求める。増税分を抜きにすれば、医科本体は最高でもゼロ改定」とし、「過去最も厳しい要請」と強調した。(以下略)
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「薬価財源」外しで厚労相が劣勢に 諮問会議で民間議員が要求
Medifax digest 2013/11/19
http://mfd.jiho.jp/servlet/mfd/news/article/1226575445620.html
経済財政諮問会議の民間議員は15日の会合で、薬価改定による財源を診療報酬改定の財源から切り離すべきだと提言した。民間議員と閣僚の議論でも「薬価財源」が焦点になり、田村憲久厚生労働相は、医療提供体制の改革には薬価財源が不可欠だとしたが、民間議員からの反撃を受け、劣勢に立たされている。安倍晋三首相は「民間議員から指摘があったように、診療報酬の在り方をはじめとして、自然増を含む社会保障の歳出の合理化・効率化に最大限取り組む必要がある」と述べた。(以下略)
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健保連など6団体、診療報酬引き下げ要請- プラス改定は「理解得られぬ」
キャリアブレイン 2013/11/18
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41389.html
健康保険組合連合会など6団体は、医師や看護師の人件費などと医薬品などの公定価格を合わせた診療報酬全体を、2014年度の改定で引き下げるべきだとの要望書を田村憲久厚生労働相あてに提出した。消費税率だけでなく診療報酬も上がり、国民や企業の保険料負担が一段と増えれば、経済再生の動きにブレーキがかかりかねないと懸念を表明、診療報酬のプラス改定は「国民の理解と納得を得られない」と訴えている。(以下略)
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日病会長、プラス改定否定論に「反対」- 医療実調踏まえ、「依然経営厳しい」
キャリアブレイン 2013/11/18
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41395.html
日本病院会(日病)の堺常雄会長は、厚生労働省が6日に公表した医療経済実態調査(医療実調)の結果を受け、2014年度の診療報酬改定について、「これを基に、プラス改定はあり得ないという論には反対」と述べた。(以下略)
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