2013年 10月 10日
主治医機能:新たなる包括支払への道のり? |
昨日の中医協、今後の医療の形を大きく変えてきそうな気がしました。その中で、「主治医機能」といったあまり聞きなれない言葉がありました。
「主治医機能としては、アクセスしやすい医療機関であること、服薬管理、検診等の受診勧奨、気軽に健康相談できること、介護保険制度等の理解、在宅医療の提供および24時間の対応等が期待される。」
「「主治医機能」として、高血圧症や糖尿病など複数の慢性疾患を持つ患者を全人的に診る役割に加え、服薬管理や健康管理、介護保険との連携、在宅医療など、幅広く対応できる機能を想定、包括点数で評価する方針を打ち出した」
つまり大病院ではありませんよ。患者さんのかかりつけ医師を主治医にしなさいということになります。特殊な病気はともかく高血圧、糖尿病とか認知症といった一般的な病気は大病院に受診しないで、まずは近所の先生にかかることを求める方向について誰も異論を唱えなかったようですから、これは来年以降はそのまま通ります。
大病院に行くのが自由なフリーアクセスを否定されませんでしたが、今後、紹介状を持っていくのが当たり前になるとみています。そして「包括点数で評価する」というのは、そうなったらちゃんと高い診療報酬となりますよという形で、これは欧米に近い形になるということで、外来機能をより病院からクリニックへとシフトさせることになり、1日3000人も4000人も大病院の外来に受診して血液検査もせずに薬を出す大学病院の在り方も変わるし、今までは専門性を売りにしていた開業医の先生にはよりジェネラルな診療を求めてくるんだろうなぁです。
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厚労省、主治医機能を充実 診療報酬改定で
福井新聞 2013年10月9日
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/health/759802.html
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【中医協】医療・介護連携、「一層充実を」- 検証部会12年度調査の報告書
キャリアブレイン 2013/10/9
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41083.html
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【中医協】主治医機能評価に包括点数が浮上- 中小病院と診療所向けに
キャリアブレイン 2013/10/9
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41081.html
中央社会保険医療協議会の総会が9日開かれ、厚生労働省は、中小病院や開業医の主治医機能を強化するため、糖尿病や認知症など複数の慢性疾患を抱える患者に24時間体制で対応したり、健康相談に応じたりする取り組みを、来年度の診療報酬改定で評価することを提案した。高齢化の進展につれて慢性疾患の患者が増えると同省では見込んでおり、患者が比較的アクセスしやすい中小病院と開業医に主治医の役割を担わせる。これらのサービスの提供をパッケージにして評価する包括点数の導入を想定している。
来年度の報酬改定では、大病院による外来を専門的な治療が必要な患者に絞り込むなど、医療機関の役割分担を進める。
主治医の具体的な役割として同省は、▽在宅医療の提供や24時間体制での対応▽服薬管理▽健康管理▽「居宅療養管理指導料」など介護保険サービスの活用―などを挙げた。糖尿病や認知症、高血圧症、脂質異常症といった慢性疾患を、複数抱える患者を対象に想定している。宇都宮啓医療課長は総会の席上、健康管理も含めた主治医の取り組みを評価するなら、「必ずしも出来高ではない評価の形もあると思う」と述べた。
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中医協総会「地域病院が幅広い役割を」
10月9日 16時54分
NHK news
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131009/k10015154181000.html
中医協=中央社会保険医療協議会の総会が開かれ、来年度の診療報酬の改定では、大病院への外来患者の集中を改善するため、地域の中小病院や診療所が、患者の治療だけでなく、薬の管理や健康相談など、幅広い役割を担う方向で検討していくことを確認しました。
総会では、来年度の診療報酬の改定に向けて、大病院、中小病院、それに診療所が、それぞれどのような役割を果たすべきかを巡って意見が交わされました。(中略)
出席した委員からは基本的な方向性に異論は出されず、今後、具体的な検討を進めていくことを確認しました。
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Online Medニュース(10.9 2013)
☆診療所・中小病院の「主治医機能」包括評価で一致、生活習慣病と認知症患者を対象 中医協
・年齢制限なし、服薬管理要件に重複投薬削減、在宅医療から介護まで
中医協は10月9日、総会を開催、次回診療報酬改定に向けた議論として「外来医療(その3)」として「主治医機能」を議題とした。厚生労働省は論点として、(1)診療所や中小病院を対象とし、対象患者の年齢による区分は行わず、高血圧症、糖尿病、脂質異常症や認知症を有する患者を対象(2)服薬管理は患者が通院している医療機関をすべて把握するとともに処方されている医薬品を全て管理することが重要で診療所や中小病院で院内処方等により医師自ら又は配置されている薬剤師等が一元的な服薬管理を行う体制を検討(3)外来から在宅医療までの継続した医療の提供を行いまた24時間の対応を行うことについて在宅医療への積極的な関与及び夜間の連絡先も含めて患者に対して説明と同意を求める、など5項目を提案。これらの内容を「主治医機能」とし、包括評価する考えを示した。議論のまとめとして森田会長は「主治医機能の評価そのものに否定的な意見はなかった」とし、今後さらに議論を深めることとした。
(中略)
資料1:外来医療(その3)<主治医機能について>(スライド56に「論点」)(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000025681.pdf
資料2:10.9 中医協総会配布全資料(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000025347.html
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中央社会保険医療協議会「主治医機能」を強化、包括評価導入へ
診療側、支払側とも総論支持、点数設定は議論難航か
M3.com 2013年10月9日(水) 橋本佳子
http://www.m3.com/iryoIshin/article/182492/?portalId=iryoIshin&pageFrom=openIryoIshin
中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)が10月9日に開催され、外来における「主治医機能」の強化について議論した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。注目されるのは、厚生労働省が、「主治医機能」として、高血圧症や糖尿病など複数の慢性疾患を持つ患者を全人的に診る役割に加え、服薬管理や健康管理、介護保険との連携、在宅医療など、幅広く対応できる機能を想定、包括点数で評価する方針を打ち出した点だ。(以下略)
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「主治医機能としては、アクセスしやすい医療機関であること、服薬管理、検診等の受診勧奨、気軽に健康相談できること、介護保険制度等の理解、在宅医療の提供および24時間の対応等が期待される。」
「「主治医機能」として、高血圧症や糖尿病など複数の慢性疾患を持つ患者を全人的に診る役割に加え、服薬管理や健康管理、介護保険との連携、在宅医療など、幅広く対応できる機能を想定、包括点数で評価する方針を打ち出した」
つまり大病院ではありませんよ。患者さんのかかりつけ医師を主治医にしなさいということになります。特殊な病気はともかく高血圧、糖尿病とか認知症といった一般的な病気は大病院に受診しないで、まずは近所の先生にかかることを求める方向について誰も異論を唱えなかったようですから、これは来年以降はそのまま通ります。
大病院に行くのが自由なフリーアクセスを否定されませんでしたが、今後、紹介状を持っていくのが当たり前になるとみています。そして「包括点数で評価する」というのは、そうなったらちゃんと高い診療報酬となりますよという形で、これは欧米に近い形になるということで、外来機能をより病院からクリニックへとシフトさせることになり、1日3000人も4000人も大病院の外来に受診して血液検査もせずに薬を出す大学病院の在り方も変わるし、今までは専門性を売りにしていた開業医の先生にはよりジェネラルな診療を求めてくるんだろうなぁです。
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厚労省、主治医機能を充実 診療報酬改定で
福井新聞 2013年10月9日
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/health/759802.html
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【中医協】医療・介護連携、「一層充実を」- 検証部会12年度調査の報告書
キャリアブレイン 2013/10/9
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41083.html
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【中医協】主治医機能評価に包括点数が浮上- 中小病院と診療所向けに
キャリアブレイン 2013/10/9
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41081.html
中央社会保険医療協議会の総会が9日開かれ、厚生労働省は、中小病院や開業医の主治医機能を強化するため、糖尿病や認知症など複数の慢性疾患を抱える患者に24時間体制で対応したり、健康相談に応じたりする取り組みを、来年度の診療報酬改定で評価することを提案した。高齢化の進展につれて慢性疾患の患者が増えると同省では見込んでおり、患者が比較的アクセスしやすい中小病院と開業医に主治医の役割を担わせる。これらのサービスの提供をパッケージにして評価する包括点数の導入を想定している。
来年度の報酬改定では、大病院による外来を専門的な治療が必要な患者に絞り込むなど、医療機関の役割分担を進める。
主治医の具体的な役割として同省は、▽在宅医療の提供や24時間体制での対応▽服薬管理▽健康管理▽「居宅療養管理指導料」など介護保険サービスの活用―などを挙げた。糖尿病や認知症、高血圧症、脂質異常症といった慢性疾患を、複数抱える患者を対象に想定している。宇都宮啓医療課長は総会の席上、健康管理も含めた主治医の取り組みを評価するなら、「必ずしも出来高ではない評価の形もあると思う」と述べた。
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中医協総会「地域病院が幅広い役割を」
10月9日 16時54分
NHK news
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131009/k10015154181000.html
中医協=中央社会保険医療協議会の総会が開かれ、来年度の診療報酬の改定では、大病院への外来患者の集中を改善するため、地域の中小病院や診療所が、患者の治療だけでなく、薬の管理や健康相談など、幅広い役割を担う方向で検討していくことを確認しました。
総会では、来年度の診療報酬の改定に向けて、大病院、中小病院、それに診療所が、それぞれどのような役割を果たすべきかを巡って意見が交わされました。(中略)
出席した委員からは基本的な方向性に異論は出されず、今後、具体的な検討を進めていくことを確認しました。
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Online Medニュース(10.9 2013)
☆診療所・中小病院の「主治医機能」包括評価で一致、生活習慣病と認知症患者を対象 中医協
・年齢制限なし、服薬管理要件に重複投薬削減、在宅医療から介護まで
中医協は10月9日、総会を開催、次回診療報酬改定に向けた議論として「外来医療(その3)」として「主治医機能」を議題とした。厚生労働省は論点として、(1)診療所や中小病院を対象とし、対象患者の年齢による区分は行わず、高血圧症、糖尿病、脂質異常症や認知症を有する患者を対象(2)服薬管理は患者が通院している医療機関をすべて把握するとともに処方されている医薬品を全て管理することが重要で診療所や中小病院で院内処方等により医師自ら又は配置されている薬剤師等が一元的な服薬管理を行う体制を検討(3)外来から在宅医療までの継続した医療の提供を行いまた24時間の対応を行うことについて在宅医療への積極的な関与及び夜間の連絡先も含めて患者に対して説明と同意を求める、など5項目を提案。これらの内容を「主治医機能」とし、包括評価する考えを示した。議論のまとめとして森田会長は「主治医機能の評価そのものに否定的な意見はなかった」とし、今後さらに議論を深めることとした。
(中略)
資料1:外来医療(その3)<主治医機能について>(スライド56に「論点」)(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000025681.pdf
資料2:10.9 中医協総会配布全資料(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000025347.html
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中央社会保険医療協議会「主治医機能」を強化、包括評価導入へ
診療側、支払側とも総論支持、点数設定は議論難航か
M3.com 2013年10月9日(水) 橋本佳子
http://www.m3.com/iryoIshin/article/182492/?portalId=iryoIshin&pageFrom=openIryoIshin
中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)が10月9日に開催され、外来における「主治医機能」の強化について議論した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。注目されるのは、厚生労働省が、「主治医機能」として、高血圧症や糖尿病など複数の慢性疾患を持つ患者を全人的に診る役割に加え、服薬管理や健康管理、介護保険との連携、在宅医療など、幅広く対応できる機能を想定、包括点数で評価する方針を打ち出した点だ。(以下略)
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by skyteam2007
| 2013-10-10 10:48