2007年 01月 18日
[法律よりも先行する現実] |
こんな記事を読んでいると…もう時代が先に進んじゃって妊娠中絶とかそんなレベルじゃなくなっているようです。アメリカでは身障の子供を成長とめる手術をするか紛糾しているし、子供を産みたいという切実な夫婦の願いは叶えられるといいのですが、そのためにはいくつものハードルを越えねばなりません。代理母というシステムは過渡的な気もするのですが、やはり母性を大切にして、最新の技術を使って欲しいとおもいます。
というか、インドあたりの代理母は、引き受ける代金が安いとか雑誌で読んだので、海外に出産のために出向く患者さんが多くなると思います(おまけにヒンズー教は多産を歓迎するので)。
問題は、そういうのを一律にダメというが、試験管ベビーと同じで、やはり時代が経つと当たり前になってしまうのではないでしょうか?でも、闇雲に進んじゃうと何がなんだか分からなくなるので、コンセンサスを必要としていると思います。
代理出産是か非か、日本学術会議初会合 世界初の体外受精児ルイーズさんママに
日本学術会議は17日、不妊の夫婦が第三者の女性に子どもを産んでもらう代理出産の是非など、生殖補助医療の在り方について話し合う検討委員会の初会合を開いた。
検討委は約1年間、代理出産の医療上の問題や、生まれた子どもの法律上の地位などを中心に議論。政府は検討結果を踏まえ、法整備の必要性について検討するとしている。
代理出産をめぐっては、不妊の夫婦が子を持つ権利を保障する手段だとして支持する声がある一方、「生まれてくる子の福祉が確保できない」との反対意見も根強い。法務省は現在「出産した女性が母親」との見解を取っている。
米国人女性に代理出産を依頼したタレント向井亜紀さん夫婦の例や、長野県の医師が、がんで子宮を失った娘に代わり50代の母親に「孫」を代理出産させた例などが社会的関心を集めたのを受けて法務、厚生労働両省が昨年11月、日本学術会議に生殖医療の在り方について審議を要請した。
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世界初の体外受精児として1978年に生まれた英国のルイーズ・ブラウンさん(28)が自然妊娠の後、昨年12月20日に英南部ブリストルで、2700グラムの男の子を出産していたことが分かった。AP通信が16日までに報じた。
ブラウンさんは78年7月25日に生まれ、当時は「奇跡の赤ちゃん」と呼ばれた。2004年に結婚し、自然妊娠を望んでいたという。
ブラウンさんと同じく体外受精で生まれた、妹のナタリーさんも、1999年に出産を経験している。
英国では04年3月までの1年間に1万242人の体外受精児が誕生しているという。(ロンドン 共同)
■代理出産 妻が子宮を摘出するなどして子供を持てない夫婦が、別の女性に子供を産んでもらうこと。夫婦の精子と卵子を体外受精させて女性の子宮に移植する方法や、夫の精子を女性の卵子と人工授精させる方法がある。妊娠、出産にかかわるリスクを第三者に負わせる点や、生まれた子供をめぐり夫婦と女性の間でトラブルが起きる恐れがあることなどから、日本産科婦人科学会は代理出産を禁じている。厚生労働省の専門部会も罰則付きの法律で禁止するべきだとする報告書を2003(平成15)年にまとめたが、法制化は見送られた。
by skyteam2007
| 2007-01-18 01:38
| 医療