2006年 12月 01日
[代理出産]法制度の未整備の日本とインド |
代理出産、ルールつくり・厚労省などFJZONE END NAME="MIDASHI"
FJZONE START NAME="HONBUN" 厚生労働省と法務省は30日、出産できない女性の代わりに子どもを産む代理出産を中心とした生殖補助医療全般に関する専門的な議論を始めると発表した。日本学術会議(会長・金沢一郎国立精神・神経センター総長)に対して代理出産の是非やルール作りなどに関する審議を要請した。
学術会議は年内にも代理出産などの問題を議論する新たな委員会を設置。代理出産問題を学術的・総合的な観点から整理する。例えば代理出産の是非やその安全性、代理出産を認める場合のルール、生まれた子どもの親子関係など法的な地位などを議論する予定。
厚労・法務両省は1年後をメドに報告を受け、法整備も含めた検討を本格化させる方針。 (00:05)FJZONE END NAME="HONBUN" http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061130AT1G3003430112006.html
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代理母を巡る議論が急に取りざたされていますが、日本の場合、否定的な国の方針ですが「産みたい」というカップルのためにも、何らかの国の施策があってもいいと思います。逆にいうと、国外で産むという冒険をするのも時期を逸してしまったカップルや事情がある人にとっては福音であるというのを考えれば、国内では難しいことが可能になるインド…やはりこのまま放置すれば「海外で代理出産」がブームになりそうです。やはりきちんとした法制度の充実が必要です。というか、少子化対策のために「お金配り」よりも、「育てやすい環境を整えた」方がいいかもしれませんが。ぽち→
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インドで急拡大する医療市場
注目が「赤ちゃんの代理出産ビジネス」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20061117/113920/
2006年11月20日 月曜日
現在、インドではIT(情報技術)産業とともに、医療産業が急速に発展しています。ニューデリーやムンバイといった大都市部には近代的な私立病院が集積し、これらの病院には最新の医療設備が整っています。欧米の一流大学で研鑽を積んだ優秀な医師も多数在籍しており、その技術水準は周辺国の中では相当高いといえます(ただし、看護師など医療補助者の水準はまだ低いといわれています)。
医療分野の中でも、近年では、特に代理母出産のビジネスが脚光を浴びるようになってきました。インドの代理母出産の市場規模は、業界団体などによって4億4900万ドルと推計されています。
代理母出産とは、夫婦のうち妻が子宮に何らかの問題を抱えていて、子供をつくることができない夫婦に代わって、第3者の女性が子供を出産する方法のことです。一口に代理母出産といっても、大きく分けて2つの方法があります。ひとつは、体外受精によってよってできた夫婦の受精卵を使って、第3者の女性に妊娠・出産してもらうという方法です。もう1つは、人工受精の方法によって第3者の女性に妊娠・出産してもらうという方法です。
インドで出産を依頼
前者の方法の場合は、生まれてくる子供と代理母の間に遺伝的なつながりはありませんが、後者の方法の場合は、生まれてくる子供は依頼人の夫と代理母の遺伝子を受け継ぐことになります。インドの代理母出産は、ほとんどが前者の方法によるものです。
インドでは、医療技術が高度であることや代理母出産に関する規制がないことに加えて、先進国に比べて代理母出産にかかる費用が安価であることから、米国や印僑(海外に居住するインド人)の夫婦がインド国内のクリニックで代理母出産の依頼をするケースが増えてきています。
先進国とインドでは代理母出産の費用にどれぐらいの差が生じるのでしょうか。
例えば、米国のクリニックで代理母出産を依頼する場合、通常、代理母に1万5000ドルを支払います。仲介業者などに対して支払う費用も含めれば、総費用は4万5000ドル程度にまでふくらんでしまいます。
一方、インドのクリニックで代理母出産を依頼する場合には、総費用を3000ドルから6000ドル程の範囲度に抑えることができるといいます(図表)。飛行機代などの旅費を含めても5分の1程度の費用で済む計算です。
また、米国などで代理母を探すにはある程度の時間がかかりますが、インドでは代理母を希望する女性がたくさんいるため、代理母はすぐに見つけることができます。
インドで代理母を希望する女性が多いのは、代理母になることによって得られる報酬が、家計の重要な収入源となるからです。インドの2005年の1人あたりGDPが705.5ドルですから、代理母出産を引き受けることによって年収の何倍もの収入を得ることができるというわけです。特に貧しい農村部では、代理母になることを希望する女性が多いということです。夫も妻が代理母になることを応援してくれます。
ヒンドゥー教の世界では、子供を産むことを奨励
また、インドでは宗教的な理由から女性が代理母になることを許容する文化があります。すなわち、国民の80.5%が信仰するヒンドゥー教の世界では、子供を産むことが奨励されており、子供をつくることができずに悩んでいる夫婦に対する同情心が非常に強いということがあるのです。生前に善行をすれば、死後に報われるという考え方があるヒンドゥー教では、女性が代理母になることも大きな善行のひとつと考えられています。
米国では、代理母出産をした女性が、その後、依頼者の夫婦に対して親権を主張してトラブルになるケースも多いのですが、インドの場合には、事前に親権を主張しない旨の契約書を取り交わすため、親権をめぐるトラブルはほとんど発生していないようです。
インドの代理母の正確な数は把握されていませんが、過去3年間で2倍になったともいわれています。
代理母出産については、道徳・倫理的な観点や妊娠・出産した母体のリスクといった観点などから反対する人も多いのです。しかし、子供をつくることができない夫婦に対する画期的な不妊治療法が開発されない限り、不妊に悩む夫婦の最後の駆け込み寺として代理母出産のビジネスは世界的に拡大していくとみられます。
その点、コスト面で、競争力のあるインドでは、今後、代理母出産ビジネスがさらに広がっていく公算が大きく、インドがITのアウトソーシング大国から、赤ちゃんのアウトソーシング大国になる可能性もあります。
(門倉 貴史=BRICs経済研究所)
by skyteam2007
| 2006-12-01 03:18
| 医療