2017年 04月 26日
尊厳死法いらない連絡会にNO!!患者側の権利を蹂躙するはどっち? |
久しぶりに書いてみる気になったのは、変なニュース。
行政がすることがよっぽど悪質なのであれば、抗議の意味あるでしょうが、何かおかしいのでしょうか?
延命や治療を拒否する患者さんの権利を侵害していせているのはこの団体でしょう。尊厳死法案いらないとかは自由ですが、アドバンスケアプランニングを否定して見せるのはやめましょう。
今、毎年110万人が死ぬ時代になり、しかも高齢になってからでは自分の意思も十分に伝えられないまま、不必要な心臓マッサージや救急治療を受けるのを戸惑うことも多くなりました。
どんな個人でも、自分の生き方を選べないよりは選ぼうというのが正しいのに、尊厳死や難病とすぐにくっつけて、さも行政=悪と言った書き方をした新聞も変ですが、これは情報としてまずいやり方です。
治療を中断できるのはやはり患者さん本人の意思が一番尊重されるべきですし、それを選択するとしたら元気な時。それを否定して見せるのは「過剰反応」としか言えません。
自分は難病の患者さんも診てきましたし、心臓病や脳卒中と言った急性期疾患あるいは慢性的な認知症も含めて、患者さんがご自身で医療側に「こうしてほしい」と云う余裕があればいいけど、ほとんど時間がないのが病院での急性期でした。
一番、選択の余地があったのは「がん」で、その都度、選択肢を一緒に考えながら、家族やご本人と話し合いながら、どうするかは考えながらやっていました。
病気になってから、自分の家族や友人たちとどういう最後の時間を過ごすかは比較的大事にされるべきでしょう。そして今回の冊子が「行政がそこに直接タッチしようという」性質のものではなく、余計なお節介でもそういうのを考えておきませんか?と云うタイプのものであったと感じています。
個人的には、もっと早くそういうのが常識になるといいなと感じていますし、難病の患者さんたちはまた違った形で、闘病生活を支える仕組みが必要でこの「事前指示書」の性質とかも必要でしょう、むしろ「法的な拘束力はなく、内容はいつでも修正・撤回できる」内容であれば、みんな考えて行くべきではないでしょうか?
最後まで生きるためには、自分らしくそして他人や社会とともにあるためにこそ、事前指示書は必要ではないでしょうか?人工呼吸器をして生きている患者さんにそれを強制するものではないはずで、どこか勘違いをしているのではないかと思いました。
by skyteam2007
| 2017-04-26 00:12
| 医療