2016年 10月 18日
新しい動き:Choosing WiselyとNDB |
日本でも、海外でも、病気になったのを心配して患者さんが病院や診療所に駆けつける時、医師は患者さんの訴えに耳を傾けます。
「ではCTを撮りましょう」とか「血液検査をしましょう」と言われます。
患者さんはあまり深く考えずに提案を受け入れて検査などがされます。しかし、本当にこれらが必要なのかは立ち止まる必要が出てきてます。実は検査には必要性が高いものと低いもの、さらに体調や体質によって危険を伴うものがあります。
そこで、今までのように医師にお任せではなく、患者さんには賢い選択が求められます。
そこで、今までのように医師にお任せではなく、患者さんには賢い選択が求められます。
にあるように、アメリカでは普通に「Tool Kit」がダウンロードできるようになっており、医師から検査や投薬を提案された場合は、患者さんが医師に問い合わせられるように工夫をしています。
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先日、東京でChoosing Wisely Japanのキックオフに参加しました。訴訟社会を背景に過剰医療が問題とされているアメリカで2012年より活動が開始されており、すでに17か国以上で広がっています。直接、医療費削減を求めるものではありませんが、賢い選択を患者さんに求め、不要な検査を行われたりするのを諌めるもので、本当に医師が検査を行う提案をされたら、それが医学的に必要か患者さんが問うように診察室などに掲示を出すなど働きかけていました。
実際に日本以外の海外でも同じで、定期的な検診とかと違って、ルチーンの血液検査を数ヶ月から1年ごとに行う医療行為が当たり前である一方、症状が軽微なのに検査や投薬が不必要に行われすぎているのは間違いありません。
日本も必要以上に保険診療の名の下に様々な薬や医療資源が無駄遣いされているのも考えるきっかけになると思います。
医療には無駄は少ないと感じていると思いますが、画期的な新薬や検査機器などのため、医療費の高騰が問題になっているのは世界共通で、本当に必要なのかは改めて考える必要が出てきそうです。
当日こんなビデオも流されていました。
https://www.youtube.com/watch?v=FqQ-JuRDkl8
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Choosing Wisely日本が始動- 医師と患者の対話促進へ
キャリアブレイン 2016/10/17
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/49815/page/1.html
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■NDBデータを初公表 - 降圧剤はARBが上位独占 厚生労働省
薬事日報 2016年10月17日
http://www.yakuji.co.jp/entry53961.html
<より抜粋>
ビタミンB1剤の「25mgアリナミンF糖衣錠」が1億4142万8545錠、ビタミンB1を除くビタミンB剤は後発品の「メチコバール錠500μg0.5mg」が10億7747万4639錠、ビタミンK剤は「グラケーカプセル15mg」が5000万4544カプセル、ビタミンE剤「ユベラ錠50mg」が8011万7594錠などと、ビタミン剤も日常診療で多く処方されていることが分かった。
外用薬の消炎鎮痛剤は、「モーラステープL40mg 10cm×14cm」が8億4000万8238枚、「モーラステープ20mg 7cm×10cm」が6億2949万7804枚とモーラステープ群だけで約14億7000万枚も処方されていることが分かった。
http://www.yakuji.co.jp/entry53961.html
<より抜粋>
ビタミンB1剤の「25mgアリナミンF糖衣錠」が1億4142万8545錠、ビタミンB1を除くビタミンB剤は後発品の「メチコバール錠500μg0.5mg」が10億7747万4639錠、ビタミンK剤は「グラケーカプセル15mg」が5000万4544カプセル、ビタミンE剤「ユベラ錠50mg」が8011万7594錠などと、ビタミン剤も日常診療で多く処方されていることが分かった。
外用薬の消炎鎮痛剤は、「モーラステープL40mg 10cm×14cm」が8億4000万8238枚、「モーラステープ20mg 7cm×10cm」が6億2949万7804枚とモーラステープ群だけで約14億7000万枚も処方されていることが分かった。
by skyteam2007
| 2016-10-18 07:50
| 医療