2016年 08月 18日
患者さんにお勧めできない新潟市民病院:研修医過労自殺から学ぶ事 |
こういう気の毒な研修医の自殺を見ると、新潟県の市民にとっても受診を勧められませんが、医療従事者には就職や研修を勧められません。
なぜなら、自院で生じた労災事故について「詳細を把握していない」という管理側の落ち度が見え隠れするからです。
新潟県の新潟医療圏の医師数は、人口10万人当たり、236.5人と全国平均の244.1名を下回ります。
http://jmap.jp/cities/detail/medical_area/1502
この市民病院では研修医に4か月続けて200時間を超えて働かせるなど、研修医に毎月120時間以上残業をさせるように、ブラック度が高い職場のようで、患者さんの安全は二の次でやっているようです。
残念な事に病院側はそういった状況を知っていて放置プレイ、そして今回のような悲劇を招いても「与り知らない」顔しているわけです。
もちろん、患者さんの医療安全の観点からもお勧めできません。手術や検査の現場で、うっかりって事になれば最悪の結果を招いてしまいます。
できれば、通院しているなら別の病院に転院することを考えていただきたいくらいです。
研修医や看護師など、患者さんの第一線で治療に携わる医療職の命や労働環境を守らない病院などに、医療安全などの意識などあるわけありません。
こういったブラック病院の院長や事務長が検察に突き出されたことは一切ありませんが、こういった事故再発防止のためには、院長や事務長を「逮捕」して起訴したらいいと思っています。
患者さんの生命を守る医療職の労働環境が悪い場合、医療安全や患者さんの医療の質は低下します。それによって生じる不利益は患者さんの生命予後に直結します。だからこそきちんと国は考えて欲しいです。
病院が守らないのことを「黙認」することは「患者さんの命を粗末にする」ことに他なりません。とにかく、この病院の医療安全体制について不安があります。
他にも新潟県全体の病院の労働安全衛生の状況が悪化している可能性があり、労働基準監督署にしっかりとした対応をしていただきたいところですね。
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【新潟】病院研修医過労自殺か労災申請
NHK 8月17日
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034851711.html?t=1471443182125
ことし1月、新潟市民病院に勤めていた30代の女性研修医が自殺をしたのは、ひと月に200時間を超える残業をさせていたことなどが原因だとして、17日、遺族が新潟労働基準監督署に労災の申請を行いました。
労災の申請をしたのは、女性研修医の夫で、17日午前、弁護士とともに新潟労働基準監督署を訪れ、資料を提出しました。
このあと、夫と弁護士が新潟市内で記者会見を行い、女性研修医は去年4月から新潟市民病院で勤めていましたが秋ごろから精神的な不調が見られるようになったということです。
そして、ことしの1月には「病院に行きたくないし、人に会いたくない」と話すようになり、新潟市内の公園で自殺していたということです。
夫と弁護士は、市民病院に問い合わせるなどして月ごとの残業時間を計算したところ、4か月続けて200時間を超えるなど、毎月120時間以上残業をしていたということです。
このため、夫が市民病院に対して過労による自殺だという証明を得ようとしましたが、病院側が証明しなかったということです。
夫は記者会見で、「医師も1人の人間でありどう働いているのか管理の仕方を考えて頂きたい。怒りもあるが残念で仕方がない」と話していました。
一方、新潟市民病院は、「詳細を把握していないのでコメントは控えたい。労災の申請があったと聞いているので調査に誠実に応えたい」としています。
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なぜなら、自院で生じた労災事故について「詳細を把握していない」という管理側の落ち度が見え隠れするからです。
新潟県の新潟医療圏の医師数は、人口10万人当たり、236.5人と全国平均の244.1名を下回ります。
http://jmap.jp/cities/detail/medical_area/1502
この市民病院では研修医に4か月続けて200時間を超えて働かせるなど、研修医に毎月120時間以上残業をさせるように、ブラック度が高い職場のようで、患者さんの安全は二の次でやっているようです。
残念な事に病院側はそういった状況を知っていて放置プレイ、そして今回のような悲劇を招いても「与り知らない」顔しているわけです。
もちろん、患者さんの医療安全の観点からもお勧めできません。手術や検査の現場で、うっかりって事になれば最悪の結果を招いてしまいます。
できれば、通院しているなら別の病院に転院することを考えていただきたいくらいです。
研修医や看護師など、患者さんの第一線で治療に携わる医療職の命や労働環境を守らない病院などに、医療安全などの意識などあるわけありません。
こういったブラック病院の院長や事務長が検察に突き出されたことは一切ありませんが、こういった事故再発防止のためには、院長や事務長を「逮捕」して起訴したらいいと思っています。
患者さんの生命を守る医療職の労働環境が悪い場合、医療安全や患者さんの医療の質は低下します。それによって生じる不利益は患者さんの生命予後に直結します。だからこそきちんと国は考えて欲しいです。
病院が守らないのことを「黙認」することは「患者さんの命を粗末にする」ことに他なりません。とにかく、この病院の医療安全体制について不安があります。
他にも新潟県全体の病院の労働安全衛生の状況が悪化している可能性があり、労働基準監督署にしっかりとした対応をしていただきたいところですね。
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【新潟】病院研修医過労自殺か労災申請
NHK 8月17日
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034851711.html?t=1471443182125
ことし1月、新潟市民病院に勤めていた30代の女性研修医が自殺をしたのは、ひと月に200時間を超える残業をさせていたことなどが原因だとして、17日、遺族が新潟労働基準監督署に労災の申請を行いました。
労災の申請をしたのは、女性研修医の夫で、17日午前、弁護士とともに新潟労働基準監督署を訪れ、資料を提出しました。
このあと、夫と弁護士が新潟市内で記者会見を行い、女性研修医は去年4月から新潟市民病院で勤めていましたが秋ごろから精神的な不調が見られるようになったということです。
そして、ことしの1月には「病院に行きたくないし、人に会いたくない」と話すようになり、新潟市内の公園で自殺していたということです。
夫と弁護士は、市民病院に問い合わせるなどして月ごとの残業時間を計算したところ、4か月続けて200時間を超えるなど、毎月120時間以上残業をしていたということです。
このため、夫が市民病院に対して過労による自殺だという証明を得ようとしましたが、病院側が証明しなかったということです。
夫は記者会見で、「医師も1人の人間でありどう働いているのか管理の仕方を考えて頂きたい。怒りもあるが残念で仕方がない」と話していました。
一方、新潟市民病院は、「詳細を把握していないのでコメントは控えたい。労災の申請があったと聞いているので調査に誠実に応えたい」としています。
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by skyteam2007
| 2016-08-18 00:42