2014年 05月 31日
公立病院もリストラ対象? |
「大阪の公立病院、14市が実質赤字 事務職厚遇も、経済財政諮問会議でも焦点」みたいな記事がまた出ていますが、これは実は氷山の一角です。
厚生労働省のホームページの資料「平成24年(2012)医療施設(動態)調査・病院報告の概況」によれば、日本全国に 8565施設あります。
そのうち病院は「医療法人」が 5,709 施設(病院総数の 66.7%)と最も多く、次いで、「公的医療機関」が 1,252 施設(同 14.6%)となっている・・・とありますが、
これには国が設立された274施設(同 3.2%)が含まれていないので、国立病院機構などを加えると1526施設(合計17.8%)が公的病院になります。
そして公的病院についていえば、万年赤字、慢性的な補助金漬け、法人税未納など事業所としてみると失敗だとしか思えません。
公的病院は通常400床以上の規模が大きく、200床以下の小規模な民間病院に比べると、しっかりと運営されれば黒字になってもおかしくないのに、赤字です。
もちろん、公的病院は「救急」や「難病」、「僻地医療」など不採算部門を受け持っていたりしますが、どうみても現状では、持続不可能だと思います。
病院は営利企業ではないので、収益目的に事業を展開しませんが、現状では、おんぶに抱っこで、市町村や国の財政に圧迫していることを考えれば、もう少し考えないとなりません。
地域においては民間病院(200床以下が大半)もあるはずです。急性期も最近では民間病院グループなどが熱心にやっていたりします。
救急もとらない、難病もやらない、僻地医療からも手を引いているような公的病院があれば、その地域住民は非常に不幸です。
なぜなら、非効率的な公務員によって運営されて毎年住民に下手な経営の付けをまわされていることに他ならないからです。
今後、財政が厳しくなることがはっきりわかっているので、この部分には間違いなくメスが入ってくると思いますが、医療崩壊でもなんでもなく、病院のマネジメントが下手な役人の手から病院を地域の手に取り戻す必要が出てくるんじゃないかな?です。
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公立病院の経営難が問題となる中、
総務省によると、平成24年度は全国の約900の公立病院(
しかし、
地方公営企業年鑑によると、大阪府内の14市にある16病院(
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公立病院、赤字減らず 健全化へ新指針
中日新聞 2014年5月26日
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20140526065355786
7年ぶり見直し
総務省は25日、公立病院の経営健全化を促すための新たな指針を、2014年度中に策定することを決めた。07年度に現行の指針をまとめたが、依然として約半数の病院が赤字経営であることを受け、7年ぶりに見直す。新藤義孝総務相が27日の経済財政諮問会議で表明する予定だ。(以下略)
中日新聞 2014年5月26日
http://iryou.chunichi.co.jp/
7年ぶり見直し
総務省は25日、
by skyteam2007
| 2014-05-31 15:10
| 医療