2014年 04月 24日
混合診療&規制緩和:被害者多発を防ぐ仕組みが必要 |
読売新聞は、「混合診療 拡充は患者の選択肢を広げる 」ということで患者にとっていいこととしています。
もちろん、そういう面もあると思います。
ただ、もう一方で、混合診療はお金が余裕がある人にだけ開かれるのではないかという疑念もあります。
物事には両面あります。お金がなくて大阪までの新幹線が乗れない人でも、時間をかければ鈍行列車を乗り継げばたどりつけます。
しかしあきらめてしまう人がいるように、アクセス制限になる可能性があります。さらにもう一つ別のリスクもあります。それは昨日流れた「未承認薬を患者らに投与した元助教授に有罪判決」や「「整形手術後も顔痛い」品川美容外科などを提訴 」というニュース。
これらは自由診療部門で起きたことですが、正直、だまされた人が気の毒ですが、そういった医療については政府は医師の自由裁量圏(未承認薬を投与したのは医師ですらなかった)で、これまで規制はあまりなかった部分です。
そして「事前に医師から危険性の説明はなかった」という美容医療の被害者さんたちの声があるようにしっかりとした説明がされず行われています。
今後、混合診療で自由診療に近い分野で「再生医療」とか「美容医療」などは患者さんがウェブページや広告などでひきつけられ、当日「今日なら半額」といったセールストークで心突き動かされ、受ける可能性があり、そういった意味では規制緩和を行う場合は、被害者が出ないようにしなければなりません。
そういう意味では患者さんの自由は与えられても、医療側にはしっかりとした規制が必要なのかもしれません。
「読売社説:混合診療 拡充は患者の選択肢を広げる 」
読売新聞 2014年04月23日
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20140422-OYT1T50181.html
読売新聞 2014年04月23日
http://www.yomiuri.co.jp/
「未承認薬を患者らに投与した元助教授に有罪判決 」
読売新聞 2014年04月23日
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140423-OYT1T50152.html
(前略)高山被告は2011~13年、自身が開発した「カルチノン」をがん治療薬と称し、厚生労働省の承認を得ずにがん患者5人に計約473万円で販売したり、医師の資格なしに患者2人にカルチノンを注射したりした。
「「整形手術後も顔痛い」品川美容外科などを提訴 」
読売新聞 2014年04月23日
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140423-OYT1T50169.html?from=ytop_ylist
(前略)提訴後に記者会見した原告の一人は「効果が続かなかった上に、 頭痛などに苦しんでおり、許せない」と語った。
翔友会の話「合併症の可能性は事前に説明し、納得してもらっている。訴訟で徹底的に闘う」
読売新聞 2014年04月23日
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140423-OYT1T50152.html
(前略)高山被告は2011~13年、自身が開発した「カルチノン」をがん治療薬と称し、厚生労働省の承認を得ずにがん患者5人に計約473万円で販売したり、医師の資格なしに患者2人にカルチノンを注射したりした。
「「整形手術後も顔痛い」品川美容外科などを提訴 」
読売新聞 2014年04月23日
http://www.yomiuri.co.jp/
(前略)提訴後に記者会見した原告の一人は「効果が続かなかった上に、
翔友会の話「合併症の可能性は事前に説明し、
by skyteam2007
| 2014-04-24 12:36