2014年 03月 12日
手術難民だらけになる東京? |
選択という雑誌があります。会員制なので、普通の本屋さんにうっていないというのが売りのメディアですが、最近はネットで何本か記事が読めるようになっています。存在感がある記事が並んでいたりします。
今回は東京の医療の未来について書かれていましたが、どうなんだろう?でした。
少なくとも東京のブランド病院は確かに手術までの待機時間は長いのですが、隣にある別の病院ではそこまで混雑していなかったりします。病院によっては人気ドクターの診察のために待ってもいい患者さんも許されると思います。
これから団塊の世代で増えるであろう病気はがん、心筋梗塞、脳梗塞です。この中で手術難民が発生するのはがんであって、心筋梗塞や脳梗塞はどちらかというと近隣の病院に運ばれることがおおい病気です。
手術難民とかがん難民という存在はメディアによって広がったのですが、実際に東京中の病院が順番待ちになっているかというと、それはきわめて例外的であると思います。
大学病院や大病院がいいと思って出かける患者さんの姿もわかるのですが、むしろ急ぐのは救急医療などで、そのためにはブランド病院よりも普段かかりつけの病院が大切でしょう。
今後、国民皆保険制度のままであれば、医療が商業主義に基づいたものに全面展開するとは思えません。そして手術難民を作り出しているのは、一部に患者さんが偏るような現象をメディアがあおってきた部分は否めません。
今後、日本の医療や介護などは国の方針が大きく変わると思います。その中で、従来通りのやり方では困難を極めると思います。
by skyteam2007
| 2014-03-12 20:06
| 医療